国 宝

明王院本堂

建立 鎌倉時代 1321年(元応3年)

本堂は、内陣蟇股(かえるまた)の墨書から1321年(元応3年)に建立されたことが分かっています。1964年(昭和39年)に国宝に指定されました。

全体的に和洋の姿をとり、細部において唐様、大仏様を組合わせた瀬戸内海沿岸では最も古く、全国でも最古級の折衷様式の建物です。

本堂内部は、密教本堂の特徴である格子戸で厳格に仕切ってあり、格子戸の奥側が内陣と言われ仏様の空間です。外側が外陣(げじん)と言われ、拝礼する空間です。

内陣には、厨子に納められた国の重要文化財指定の十一面観音立像(秘仏 で33年毎のご開扉、次は令和6年の秋)や福山市の重要文化財の仏像が安置されており、外陣の天井には、日本で最初に寺院に用いられた輪垂木天井(わだるきてんじょう)があります。

 

 (参考文献:広島県立歴史博物館編 「明王院 その歴史と文化」 85頁 資料番号60)

内部非公開(不定期で第三土曜日に外陣のみ特別公開)

 

写真撮影:明王院を愛する会


本堂の仏像

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