福山市指定重要文化財

明王院鐘楼

建立 1647年(正保4年)

梵鐘 (右)

写真撮影:明王院を愛する会

面取りした角柱を方形の礎石上で内側に傾斜をつけて建てたいわゆる四方転びの建て方で、特に角柱を内湾させているのが特徴で、江戸時代初期の雄健な手法を示す建造物です。建立は棟札により1647年(正保4年)に水野宗久の寄贈によるものと分かります。

宗休とは福山藩主初代水野勝成の隠居後の号です。梵鐘は棟札の銘文から1657年(明暦3年)福山藩主三代水野勝貞の寄贈によるものと分かります。

仏様への参拝のご挨拶として、突くことができますが、心おだやかに一度だけ優しくお突きください。

(参考文献:広島県立歴史博物館編 「明王院 その歴史と文化」 86頁 資料番号65)

 

常時見学可